6、外反母趾と環境因子とその重要性
愛知県岡崎市にあるボディケアジム、 スポーツ選手や働く人へ動きやすい体作りを提供させていただいています、
Medical ConditioN(メディカル コンディション)の代表トレーナー 、
コンディショニング兼ボディケア担当のMasaです。
前回、日本人の骨格と靴、
歴史的なことを少し書かせてもらいました。
今回は環境と足について。
赤ちゃんの足です。
ぽちゃぽちゃして気持ちがいいです。
足って感覚としてはものすごく長けています。
おそらく手以上にいろんなものに触れて、
触れている時間も長いです。
外反母趾や偏平足になると、
感覚に長けた体のパーツが変形してしまいます。
当然、感覚のするどいところであるだけに、
体に入力される情報は変わってきます。
その結果、痛みや痺れが出てくるのだと考えられます。
実際に変形している場合、
足の裏が硬くなります。
しかも、表面の皮膚から深層の筋肉まで。
皮膚だったら踵や母指球がカサカサになりひび割れしたりします。
ひび割れは年齢的なものではなく、上手に体重が移動できていない証拠です。
皮膚の柔軟性がなくなってくると、どうしてもスムーズに足からの感覚が入りにくくなります。
深層の筋肉だったら、足底にある筋肉たちがゴリゴリと硬くなります。
硬くなるから → 感覚が鈍くなる → 不安定になり運動性の低下や恐怖心になる
→ 動けなくなる → 硬くなるという悪循環のサイクルに突入。
感覚を変化させずに、適正な足の骨格や形状を保つにはどうしたらいいのだろうか。
改善方法としては、一般的にはトレーニングやインソール(足底板)があります。
インソールにも、理想の足の形態に戻すようなインソールと神経反射を利用したインソールがあり、
どちらとも運動性を向上させる目的があります。
トレーニングはタオルギャザーを代表とする方法があります。
僕は足の裏の筋肉や皮膚の柔軟性を出すことが大切だと考えています。
また、足の変形を抑えるには早期からの対応が必要だとされています。
靴がありきのインソールやトレーニングの前に、
実は靴等が変形をもたらしている可能性があることが最近示唆されています。
柔軟性や感覚を出すのにはこれが一番。
裸足で不安定でさまざまな場所を歩く。
僕自身、1歳の娘と毎日晴れた日は出勤前に10分ほど裸足で一緒に外で遊ぶことをしています。
そして、感覚を研ぎ澄ます。
また、ケニアのナンディ族が長距離が早い理由としては、
裸足で歩いているからと言われています。
裸足で歩くには硬いところ、痛いところがあるために、
バランスを保つということと衝撃吸収するべく、
足の前側で着地してことが多いです。
そんな環境下であるから、足の前側で着地して蹴り出しが早いんです。
科学的に良い結果がでる走り方を真似しても、
環境が違いすぎる日本人には厳しいかもしれません。
裸足でなんて。。。
しかし、ケニア人のように少しでも近づけるような練習方法を取り組んでいる方もいらっしゃいますね。
市民ランナーで早いマラソン選手の川内選手は、
短時間でも効率よく練習するためには、
あえて不整地の上で走る練習を繰り返しているようです。
僕らMCトレーナー行うことは一般的ではなく独特ですが、やってみるとわかります。
かなり効果的です!!
次回はスポーツや競技で硬くなるパターンとトレーニング導入方法というお話をします。
少しでも一生スポーツ・生涯現役生活のヒントとなればと思います。
〜スポーツによる足部シリーズ〜